関西アナーキズム研究会 Association for Anarchism Studies, Kansai/ Japan

2019年4月29日月曜日

有象無象のレッツゴー★メーデー参加への呼びかけ 

行動提起!! 2019年5月1日(水)18時~
大淀コミュニティーセンター 第4会議室
18時~ 集会
19時 デモ出発
主催:有象無象のレッツゴー★メーデー実行委員会

 4月1日、政府は新元号を『令和』と発表しました。『令和』の『令』という漢字の意味合いの中に『~させる』、つまり、使役の意味が含まれていることを確認する時、新元号が発せられたこの日からはじまった、働き方改革、外国人労働者の受け入れと合わせて考えるなら、この『令和』とはあまりに露骨なものと言わざるをえません。そして、この新元号『令和』がスタートする5月1日に即位する新天皇と前日に退位するアキヒトのために10連休になることによって多くの人々から悲鳴があがっています。1ヶ月のうち10日も休みにされたら困る!生活ができない!
 わたしたちは国家総動員法―1億総タコ部屋、飼い殺し体制が天皇のための戦争を支えたおぞましい歴史を想起しなければならないでしょう。わたしたちは古代中国王制を真似した時間の支配、つまり水金地火木土天海冥の宇宙さえも支配するという元号に反対します。人はどこに生まれるか、どのように生まれるかを選択することはできません。わたしたちはたまたまここに生まれたにすぎません。しかし、天皇家に第一子の男子にたまたま生まれたというだけで、なぜ時間を支配することまでゆるされるのでしょうか。明らかに理屈が通っていないにもかかわらず、わたしたちは一体何のために生活を壊されてまで新天皇の祝賀を祝わなければならないのでしょうか。よしそれがわたしたちの手も声も届かなければ足もとにも及ばないお上が決めたことであったとしても、それによって壊された現に今ここにある日々の暮らしを!削られた給料を!減らされた米びつの米を!誰が補償してくれるのですか!わたしたちは天皇のまんまんちゃんのために税金を払っているわけではない!頼みもしないのに勝手なことをするな!

  天皇が生前退位をすると言えば、上へ下への大騒ぎとなりカレンダー業界が大混乱になる。新天皇の即位によってわたしたちの生活が破壊される。あらためて天皇制がわたしたちの実生活に合わない迷惑以外なにものでもないことを銘記しなければなりません。天皇主義者たちは一連の天皇行事を4月末から5月のはじめの連休に当てれば国民の生活に支障はないだろう、そうだ!区切りよく5月1日に即位式を行おうとでも思ったのでしょう。なるほど、天皇主義者たちは連休中にゴルフをしたり海外視察に行ったりと好き勝手なことができるでしょうが、働いても生活が落ち着かない状況、少なくとも10年前には考えられなかった子ども食堂が列島各地で2000ヶ所以上で運営されていること、さらに年金生活者が生活できなくなっている現在、一体どれだけの人々がゴールデンウィークを謳歌することができているのでしょうか。少なくともわたしたちはゴールデンウィークを謳歌できるような余裕はありません。ゴールデンウィークであっても働かなければならない人たちもいますし、せいぜい近所のホームセンターやショッピングモールにでも行くか、あとは家で寝てるぐらいのことです。それだけなら日曜日と変わりはしません。あまりの忙しさと疲労困憊のために労働者の日である5・1のメーデーにさえ行けないのです。現金収入の日雇労働者や野宿者にすればゴールデンウィークは死活問題であり全くロクでもない時期でしかありません。これがわたしたちをとりまく状況とまで言うのは雑すぎますが、それでも言わせてもらうならばメーデーのはじまりが何であったか、19世紀末、1886年のシカゴで8時間労働を掲げてストライキに決起した労働者たちに対して5月4日、資本・権力はヘイマーケット広場で弾圧を行い4名の死刑を執行しました。このような血みどろの闘いの中から8時間労働は戦取された、労働者、思い切って言うならすべての人民にとって記念すべき日であることはまちがいないでしょう。

聞け万国の労働者
とどろきわたるメーデーの
示威者に起こる足取りと
未来をつくる閧の声

汝の部所を放棄せよ
汝の価値に目ざむべし
全一日の休業は
社会の虚偽をうつものぞ

永き搾取に悩みたる
無産の民よ決起せよ
今や二十四時間の
階級戦は来たりたり

起て労働者ふるい起て
奪いさられし生産を
正義の手もてとりかえせ
彼らの力何ものぞ。

われらが歩武の先頭に
掲げられたる自由旗を
守れメーデー労働者
守れメーデー労働者

 とりあえずメーデーに行けば、メーデーのはじまりが何であったかも言ってくれるし、お決まりのようにメーデー歌を参加者たちは放歌するでしょう。しかし、その内実は5月1日ではゴールデンウィークのじゃまになるとでも言わんばかりに、あろうことか東京の中央メーデーでは4月29日!に経団連のオエラ方を来賓に迎え、メーデー主催者が労働者の生活改善云々を訴える、今年も春の叙勲では受賞者として某労働組合会長はその多大なる功績が天皇によって讃えられる、無惨な催物と化しています。メーデー実行委がどこまで本気なのか、一体何と闘っているのか定かではありませんが、それでもまだ労働組合としてメーデーを闘っている気持ちぐらいはあるのでしょう。そして、交通費と弁当代で駆り出された各労働組合の組合員たちはビラやパンフレットを団扇がわりにしてパタパタ扇いだり、日除けに使いながら演説を聞いています。まったく何という気だるい気のぬけたメーデーでしょうか。方や大阪のメーデーではデモ行進の後に阪神デパートの屋上のビヤガーデンで交流会の案内をしていましたが、こんなことはメーデー実行委が言うようなことでしょうか。言うべきこと、やらなければならないことは会社側と一線ぎりぎりの攻防戦と闘っている少数の労働者たちの支援・共闘に駆けつけることではないでしょうか。しかし、戦後最大の階級決戦として闘わなければならなかったはずの『戦争法案』反対にストライキに決起した労働組合がわずかしかなかった、そして、天皇退位、新天皇即位に対してはほとんどの労働組合にとっては関心事でさえないこの状況は絶望的です。しかし、それでも社会の虚偽をうつために、よしそれで生活に支障が出ようともふるい起って全一日をかけるべき時があります!何度でも旗色を鮮明にした旗を高く掲げて翻えさせなければならない時がたしかにあるのです!

 わたしたちは生活と仕事に追われてメーデーに行くこともできないあなたたちや「お前たちは労働者ではない!メーデーに来るな!帰れ!」とメーデー会場から追い払われたあなたたちに呼びかける!わたしたちはあなたたちの心の痛みです!わたしたちはあなたたちをいつまでも黙らせたままにはしない!そうだ!今こそふるい起たなければならないのだ!このご時勢に従ってあてもなくただ流されるだけの浮砂はすみやかに去れ!巖根は残る!闘う者たちはこの隊列に加われ!さいごの勝利は君の手にかかっている!プロレタリア国際連帯勝利!
投稿者 joh.most 時刻: 23:28
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